アルギニンと腎臓の関係

アルギニンは肝臓でオルニチンサイクルが働くための関連物質として利用されるため、肝臓で働く栄養素というイメージを持つ人も多いようですが、アルギニンは腎臓とも関わりの深い栄養素です。特にアルギニン不足は腎機能障害を進行させることもあるため、腎臓に不安のある人はアルギニンをしっかり摂取しなければなりません。

 

肝臓と腎臓はどちらも血液に対する機能を有する臓器です。肝臓は血中のアンモニアやアルコールなどの毒素を分解して無害化し、腎臓は肝臓で分解され無害化された尿素などの老廃物を回収し尿として排出することが主な仕事です。そのような性格上、肝臓と腎臓の内部には非常に多くの毛細血管が張り巡らされており、血液との表面積を稼ぐことで効率的に仕事を行っています。そして、細い毛細血管が多数あることから、血管の劣化やそれによる詰まりに非常に弱く、動脈硬化や糖尿病による血管劣化の影響を非常に強く受けます。特に腎臓は血管劣化が腎機能低下に直結することで知られています。

 

そこでアルギニンの出番です。アルギニンはオルニチンサイクルによってシトルリンに変化し、シトルリンは一酸化窒素を生成することで血管を拡張させます。この血管拡張作用は毛細血管にとって恩恵が大きく、劣化した毛細血管も一酸化窒素によって押し広げられることで正常な血流が確保できます。腎臓の毛細血管劣化は、理想的な生活習慣を送っていても加齢に伴いある程度は起きてしまうものですので、アルギニンを摂取し腎臓の血流量を確保することは腎臓の健康のために重要なのです。